おはようございます。本日、8月11日は「山の日」。

とにかく暑い日々が続いていますが、皆様元気にお過ごしでしょうか。

 

「山の日」。

2014年に制定され今年(2016年)、「国民の祝日」に施行されました。今日が山の日として初めての祝日、ということになります。

 

ということで今日は、「山の日」にちなんで、115系「山スカ」に触れたいと思います。

 

まず、山スカの基本となる「スカ色」とは、遡ること1950年ごろに制定されたクリームと青のツートンカラーのことです。

当時、「横須賀線」を走っていた車両に施された塗装だったため、通称として「スカ色」と呼ばれるようになりました。

スカ色は、横須賀線のみならず、湘南色と並んで近郊型電車に使われる塗装となり、相性の良さから旧型国電にも採用され、広い地域で見ることのできる塗装でした。

 

1963年に登場した温暖・平坦区間用の113系/寒冷・こう配区間用の115系も、かぼちゃと言われるおなじみの湘南色と、このスカ色に塗られましたが、この2車両を見分けるために、前面部分の塗り分け処理を変更したのが、113系は「スカ色」・115系は「山スカ」と言い分けられる根本的な理由となるのですね。

 

その点、湘南色の113・115系が、「かぼちゃ」・「山かぼちゃ」などと言い分けられないのは、やはり語呂が悪いからでしょうか。(笑)

 

今日はイラストを上げてみましたが、左側から、一般的な113系のスカ色です。

側面から伸びてきた塗り分けが、貫通扉足元に向け斜めに降下しています。伝統の「金太郎塗り」と言うそうです。まさに横須賀線で見られた113系です。

 

対して右側は、側面からの塗り分けがそのまま水平に貫通扉枠まで伸びています。膨張色であるクリームの幅が広がらないため、シャキッとした顔立ちに見えます。

 

もっとも、2形式を塗り分けたのには、形式を識別するためだけではなく、編成を組んだ際の見た目を重視した節もあります。

113系は、平坦区間用の長大編成、単独編成で走行するパターンが多いため、先頭車両が中間に挟まることはあまりありません。しかし、115系の場合は、短編成同士を併結して運用することが多々あるため、先頭車が中間に挟まることもよくあるのです。

この際、金太郎塗りでは編成美を乱してしまうことから、先頭車が中間車になることを想定した垂直塗、となったのですね。

 

ちなみに、なぜ115系のスカ色が「山スカ」なのかというと、山岳地帯を中心に活躍していたため、「山を走るスカ色」という意味でそうあだ名されているのです(笑)

 

昨年2015年、10月28日、スカ色として唯一残っていた115系C1編成(山スカ)が定期運用を終了。元々は信州色(アイボリー基調にスカイブルーとマリンブルーの涼しい色あい)でしたが、リバイバルでスカ色へと戻っていました。

この引退を以て50余年続いた伝統のスカ色は消滅してしまいました。

様々な地域を駆け巡る115系ですが、またリバイバルカラーで、「山スカ」が見られることに期待します!

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