日本最大級の鉄道関連施設として、2016年にグランドオープンした”京都鉄道博物館”がまもなく1周年を迎えます。

これに伴い、同館では2017年3月18日（土）～5月14日（日）までのおよそ2か月間、グランドオープン1周年記念イベントを開催します。

（JR西日本ニュースリリースより）

京都鉄道博物館1周年 企画概要

【グランドオープン1周年記念イベント「おかげさまで1周年　鉄道の楽しさ大発見！」】

1.展示車両・500系新幹線車内公開

⇒同館にて展示中の500系新幹線電車の車内を一般での初公開。

開催日：2017年3月18日（土）から4月9日（日）までと、15日（土）・16日（日）・22日（土）・23日（日）・29日（土・祝日）・30日（日）

公開時間：10:00～16:30まで

場所：本館一階500系新幹線電車展示場

2.ミニ500系運転会

⇒プロムナード横にて、ミニ500系新幹線電車の運転会を開催します。お子様を中心に無料で乗車できます。
※雨天の場合中止します。

開催日：2017年3月18日（土）・19日（日）・20日（月・祝日）

開催時間：午前の部　10:30～12:00／午後の部　13:00～16:00

場所：プロムナード横ミニSLのりば

3.カンセンジャーコラボイベント

⇒500系新幹線車内公開に合わせ、山陽新幹線公式キャラクター”カンセンジャー”が登場。500系新幹線前でカンセンジャーショーを開催。

開催日：2017年3月19日（日）・25日（土）

開催時間：11:30～14:30まで

場所：本館一階500系新幹線電車展示前

※3月28日（火）、4月29日（土・祝日）には握手会＆写真撮影会も実施いたします。

この他グランドオープン1周年を記念した、記念硬券の配布やSL検修庫の一般公開、国鉄はハイウェイバス1号車の特別展示（西日本ジェイアールバス協力）、地域コラボイベント「和ろうそくに鉄道を描こう」、ジオラマ工作教室など、イベントが盛りだくさん。

1周年の京都鉄道博物館に、ぜひ足をお運びください。

（詳しくはこちら）

500系新幹線 概説

東海道新幹線と比して、高速バスや航空機との競争関係にある山陽新幹線は、それら競合交通機関に対する競争力強化を課題としていました。

1996年にJR西日本が一層の高速化を目指して開発した車両、それが500系新幹線電車です。

導入当初は、山陽新幹線内の新大阪～博多間を結ぶ”のぞみ”へと充当され、同新幹線区間内における営業最高速度は300km/hという偉業を達成。

その後、東海道新幹線内でも営業運転を開始し、後に登場した700系新幹線が最高速度285km/hへと下がったことから、特に”速達タイプののぞみ”で活躍する姿が多く見られるようになりました。

高速で駆け抜けるその堂々たる雄姿は正に、”のぞみが最も板についた車両”と断言できましょう。

高速化を実現する上で空気抵抗や騒音対策にはそれまでの新幹線車両にはなかった先頭部の非常に長いノーズや円形に近い断面形状を採用。

先代の0系や100系、300系にはもちろん、後にもこのような形状を採用した車両はこの500系のみ。

東海道・山陽新幹線で伝統的に受け継がれてきた白地に青帯の常識を覆し、独特のカラーリングでデビューしたのも異例と言えます。

それは、それまでの慣例や常識にとらわれず、”高速化”という大きく立ちはだかる課題に対して果敢に、意欲的に取り組んだJR西日本の”自信の表れ”と言えるものではないでしょうか。

反面、高速化一直線に突き進んだことが、製造コストの高騰や居住性を犠牲にした部分もありました。

2007年には、300km/hでの運行と居住性の両立を果たしたN700系が登場。

同形式の増備は順調に進み、2010年2月にはのぞみ運用から撤退。

先行量産車であるW1編成を除いた残り8編成について、2010年までに8両編成へと短縮、山陽新幹線でこだま運用に就いています。

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