以前、窓枠押さえのHゴムは”黒”と”灰”のどちらが似合っているか?という話題を掲載しました。

 

国鉄標準と言えば、灰色のHゴムでしたが、JR化後、劣化しにくいという理由で黒Hゴムが採用され現在では大きく2色が存在します。

 

興味深かったのは、記事の掲載前、我々はオリジナルの灰色Hゴムを支持する声が大半かと想像していたのですが、案外黒Hゴムを支持する声も多かったという点でしょう。

 

前置きが長くなりましたが本日は、正面に貫通扉が設置されている車両において、外見上”あるか・ないか”で大きく変化のある幌、”あり?なし?”のお話。

 

 

前面貫通扉付き車の特権!幌枠付きはかっこいい!

鉄道車両の正面は、大別して2つです。

 

一方は、正面に貫通扉がない”非貫通タイプ”。車両でいえば、103系(一部除く)や205系、最近の車両ではE233系(幅広車)。

 

対して、正面に貫通扉があり編成同士を連結した際に、貫通扉を開き接続することで、編成間を行き来することのできる”貫通タイプ”があります。例えば、113系や227系など。

 

非貫通タイプの場合は、正面に接続関連の部品がないためにすっきりとしています。

 

今日は、貫通タイプの車両の内、ほろ枠が”ついているか”・”ついていないか”で、大きく印象が異なることを話題にしてみました。

 

115系湘南色を例にとってイラストでご紹介しましょう。

 

この車両はなんだかすっきりしているなぁ、この車両は顔に立体感があるなぁ。など何気にモヤモヤされていた方、すっきりするかもしれません。

 

 

幌枠付くと精悍な印象の115系

“幌”は、車両間を行き来する人が連結面に転落したり、けがをしたりしないようにするための保護的な役割をする部品です。

 

同時に走行中の振動や衝撃、曲線などにおける変形やショックを吸収し人が通れるように通路の形状を保ちます。

 

幌は、1車両の両側についているものと片側についている車両が存在します。

 

両側についている車両は国鉄の旧型客車によく見られましたが、それは方向変換しても運行できるから。

 

電車の場合は、機器や配線の都合上、方向が決まっていますのでそう簡単には向きを変えることができず、したがって、幌は1両のうちどちらか片側についていればいいというものです。

 

ということから、貫通タイプの電車や気動車は、幌の”ついている顔”と”ついていない顔”が存在するのですが、この幌の有無で印象が大きく変わるもの。

 

 

 

オリジナルな顔、と申せましょうか、幌がついていない顔は枠色も車体のカラーそのままなのですっきりとした印象です、一方、連結面数十センチ分の幌を畳んで固定している幌付き顔は、表情に立体感が出て精悍な印象です。イケメンですね。

 

 

幌が付いたらいきなりかっこよくなる車両、皆さんはどの形式を思い浮かべますか。

 

 

 

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  1. 東京大学鉄道研究会 渉外担当 柴山智浩  より:

    突然のご連絡失礼いたします。私は、東京大学鉄道研究会の柴山です。この度は、貴社にお願いしたいことがあり、連絡させていただきました。
    当会では、5月にしなの鉄道の115系(湘南色)の貸切運行を予定しています。そこで、使うヘッドマークのデザインにこのウェブページにある115系(湘南色)正面イラストを借用させていただくことは可能でしょうか。本来は自分でデザインを作成すべきところなのですが、現在、当会にそのようなノウハウを持つ者がおらず、貴社のデザインの借用をお願いした次第です。無理なお願いとは存じますが、ご検討いただけますと幸いです。よろしくお願いいたします。

    東京大学鉄道研究会
    〒153-0041 東京都目黒区駒場3-8-1 東京大学学生会館 205号室
    渉外担当 柴山智浩 (東京大学文科二類2年)

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