※車両はイメージです。対象となる岡山支社の車両ではありません。

JR西日本岡山支社では、これまで塗装工程の簡略化と塗料コストの削減を目指して、地域別”単色”カラーとする「中国地域色」への塗り直しを国鉄型車両へと施してきました。

 

このほど、岡山に所属する220両のうち9割の単色化を完了。

 

オリジナルカラーである”湘南色”を纏った115系が残すところ3両2編成のみとなったところで、同支社ではこの車両を中国地域色へと塗りなおさず、湘南色のまま維持・運用する方針を固めました。

 

(山陽新聞)

 

 

<全て単色化かと思いきや・・・>

JR西日本が2010年度から国鉄型鋼製車約1,400両を対象に開始した”ご当地カラー”化。

 

京阪神地区を除いた地域の普通用車両を来年2018年ごろまでを目途として塗装変更を進めています。

 

この度、115系6両を湘南色として残す方針を固めた岡山支社エリアは、中国地域色「瀬戸内海に反射する陽光」を表す濃い黄。

 

103系・105系・113系・115系・117系などの国鉄型車両が濃い黄色一色となって活躍しています。

 

最後の湘南色となった115系6両も、まもなく中国地域色へと変更される運命かと誰もが思ったことでしょう。

 

ところが、長年湘南色に親しんできた利用者やファンの方の要望に応える形で、岡山支社は単色化中止を決定。

 

“湘南色”はめでたく継続されることとなりました。

 

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▲中国地域色で活躍する115系

 

 

<国鉄を代表する塗装、”湘南色”>

国鉄近郊型電車の決定版、113系・115系。

 

初代”湘南電車”である80系が緑とオレンジで塗られていたことから、このカラーリングは”湘南色”と称されるようになりました。

 

80系や153系の後継形式として誕生した113系・115系は、その伝統を引き継ぎ湘南色で登場しています。

 

この後、国鉄は”湘南色”を直流電化区間の近郊型・急行型電車に広く採用し、標準化。

 

国内直流区間の広範囲において見られる姿となります。まさに、国鉄電車の”おなじみの風景”だったと申せましょう。

 

また、113系の登場後、ほどなく濃紺+クリームの”スカ色”が出現。これは東海道線と横須賀線の誤乗を防止するために制定されたバリエーションの一つでしたが、こちらも湘南色と並んで113系・115系を代表するカラーリングへと出世しました。

 

なお、スカ色は既に中央東線の115系引退に伴い、”山スカ”と親しまれた”115系塗りのスカ色”を最後に消滅しています。

 

▲115系"山スカ"。湘南色と並んで国鉄を代表する色。

▲115系”山スカ”。湘南色と並んで国鉄を代表する色。

 

(山陽新聞:http://www.sanyonews.jp/article/470964/1/)

 

 

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  1. NEWSまとめもりー訪問者 より:

    最小限の車両数のみ国鉄色を残す というやり方は車両整備場の手間の軽減とある種のイメージ戦略の両立 という点で賢いやり方だなと思いました。

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