1987年4月1日、日本国有鉄道は北海道から九州までを6つの旅客会社と、貨物会社1社のJR7社に分割。発足から、今年の4月1日で30周年を迎えます。

 

今から28年前の1989年、JR西日本として発足しておよそ2年目。

 

私鉄線との競合が激しいJR西日本の東海道・山陽本線、関西本線向けに、JR西日本発足後初の”新造形式”として導入されたのが221系近郊型電車です。

 

JR西日本初の新造形式、221系

直前の形式が213系であることから、国鉄時代の後続形式として215系以降の形式名称を設ける予定もありましたが、JR西日本として晴れ晴れしい初の新造形式とあって、215系、217系、219系飛んで221系と命名されました。

 

ですが実は、221系はJR西日本において初の”新形式”ではありません。

 

JR西日本で、発足後一番最初に登場したのは「クモハ84形」。

 

国鉄の保有していた元荷物電車を改造した宇野線用の旅客用車両です。

 

まさに、他社がいくつかの新造形式を出す中でひっそりと登場した”出オチ”車両ではありますが、当社の新造形式として誕生したのが221系。

 

JR西日本が本気を出した車両です。

 

JR他社が相次いで新型特急車両をデビューさせる中にあって、近郊型車両として登場した221系は、同時期に製造・デビューした東海の311系、九州の811系のそれと比較して優秀なアコモデーションを有していたことから、1990年(第30回)に”鉄道友の会ローレル賞”を受賞しています。

 

221系は営業最高速度が120km/hですが、製造当初、後に登場することとなる681系特急型電車の開発に当たり160km/hで試験走行を実施、データを提供した車両でもあります。

 

 

登場から30年、転機を迎える221系

近年では、221系の後継車両である223系・225系の登場により、花形であった新快速運転を譲ったほか、2012年からは大幅なリニューアル工事を受けている車両もあります。

 

登場当時は、”遜色急行”と揶揄されながらも、一応は臨時急行列車に充当されたこともあるくらいですから、その快適性・居住性と言う部分では、いかに品質を高めた車両かというものが、うかがい知れることでしょう。

 

登場から30年を迎える節目である今年。

 

置換や移動に注目が集まりますが、まだまだ活躍の期待できる”名車”です。

 

221系リニューアル車

 

 

 

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