EF65 1000番台国鉄直流電気機関車は、旅客・貨物両用の万能牽引機として、1969年に誕生した車両です。

 

時には主要幹線の高速貨物列車から、花形運用のブルートレイン牽引まで直流電化区間のフラグシップ機関車として長年君臨しました。

 

よく、EF65 1000番台のことを指し示す言葉として、「EF65 PF」という呼称を聞くことがありますが、これは旅客列車・貨物列車の両方に使用することが可能な万能機という意味で”英語で旅客を表す”Passenger”の”P”と、同じく英語で貨物列車を表す”Freight”の”F”を合わせた”PF”のこと。

 

さて本日は、その”PF機”3両を並べたイラストを上げてみました。

貨物更新色が多い一方、やはりEF65には国鉄特急色が良く似合っていますね。

 

3色のプレートカラーを作ってみましたが、本日のお題、このプレートの色の違いとは。。。

 

■クリームプレート

まず、クリームプレートですが、これは1056号機から、これまでの切り文字から変更されてプレート式になったものです。オリジナルのEF65 1000番台(56号機以降)はこのクリームプレートが標準です。

 

■青プレート

青プレートは、日差しのある時にクリームプレートだと色が反射して号車番号が判別できない、という理由で取り換えられたものです。なので、改造やなんらかの施工が発生したものではなく、外見上の理由なのです。

 

■赤プレート

赤プレートに取り換えられているものは、「常用減圧促進改造車」といって、高速運転対応の貨物列車を牽引する際に施工された機関車です。

 

通常のブレーキでは編成全体への制動力を伝達する際に空走距離が発生しますが、極力その距離を短くするために行われた改造で、実際にはもう少し複雑なお話なのですが、端的に説明すると、ブレーキに用いられる空気の減圧速度を高める作用をすることにより、制動力を早く編成に伝達できる、というメカニズムです。

改造は、外見には全く及ばなかったため、見分けを付ける方法としてプレートの色を赤に変えたのですね。

 

と、説明が長々となってしまいましたが、EF65形PFの奥深い世界。

まさに今日は、その入り口を覗いてみました(^O^)

 

ブルートレイン牽引の全盛期には、なは・あかつき、はやぶさ、富士、さくらなどなど、往年のスター列車の先頭に立ち一時代を謳歌していたEF65。

そろそろ晩年を迎えるこれらPF形ですが、500番台(P形)の雄姿とともに往年の雄姿が思い出されます。

 

ヘッドマークを付けて、客車を引っ張る姿、また見たいですね!(^^)/

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