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国鉄時代からおよそ40年以上にわたって運用されている、DE10形ディーゼル機関車を取り換え、次世代の車両として登場したのが2010年・JR貨物の開発した「HD300形ハイブリッド機関車」です。

 

ディーゼル機関車でありながら、環境にやさしいクリーンな機関車をコンセプトに、有害排出ガスの30~40%以上低減、車外騒音レベルを10db以上低減、エンジンの効率的運転と回生ブレーキの活用によるCO2の削減といった様々の視点から、現行のDE10形ディーゼル機関車の後継機を計画しました。

 

最大の特徴といえば、やはり日本初となるディーゼル発電機と蓄電池によるハイブリッド方式を採用した点です。

 

これまで長らくディーゼル機関車に採用されてきた液体式を改め、ディーゼル発電によるモーター駆動としたのには、蓄電池によるモーター駆動を視野に入れた設計であり、ディーゼルエンジンによる駆動力の直接伝達は行いません。

 

このため、発進時に聞くことのできたディーゼル車特有の力強いエンジン音は無く、モーターにより駆動する電車のような走りです。まさに、自動車でいうハイブリッドカーですね。

 

次世代機としての性能や実力は抜群である一方、入替用途の万能機である国鉄型ディーゼル機関車DE10を置き換える存在であることしきり、複雑な気持ちになるものですがHD300形の外観を見るや、DE10最大の特徴であるセミセンターキャブ方式をしっかりと受け継いだ車体には、DE10のそれをほうふつとする面影もしっかりと残っており、すんなり親しみも感じられます。

 

デザイン的に強いて言うならば、もう少し丸みを帯びた車体としても良かったですね。

 

車体の塗装は、視認性向上を目的として、EF510形電気機関車と同様の”フレート・レッド”で塗られていますが、ぜひ”国鉄色ふう”の橙に白帯のカラーリングも見てみたいです。

 

登場から2年後の2012年には、日本国内のディーゼル機関車として、初のハイブリッド方式を実用化し、燃料消費量・NOx排出量削減、騒音レベルの低減など、あらゆる環境に配慮。日本の機関車技術の発展に寄与したことが高く評価され、試作機である901号機が鉄道友の会ローレル賞に輝きました。

 

新製費用が大変高価であることから、じわりじわりと勢力を拡大しつつあるHD300形ですが、現在はおよそ20両が活躍中です。

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