10月末頃に運用離脱し、遠く離れた秋田総合車両センターへと入場していた209系500番台 ケヨ34編成。

 

京葉線において、ほぼすべてが京葉線用E233系5000番台に置き換わった今、たった”1編成だけの209系”これが”ケヨ34編成”と言うことになります。

 

 

<中央・総武緩行線に投入された500番台>

従来使用していた中央・総武緩行線用103系通勤型電車を置き換えるべく、1998年から営業運転を開始した209系500番台。

 

本来この路線には、209系の後継に当たるE231系電車を導入する予定でしたが、実際にはE231系の試作車である209系950番台の車体と、209系0番台の制御機器やシステムを組み合わせた500番台を制作するに至り、いわば、E231系と209系の折衷的車両として登場しています。

 

製造両数は10両編成17本の合計170両に留まり、209系シリーズの最終型でありつつ、次世代車両E231系への”試作的要素”では無く、”つなぎ要素”をもつという趣味的観点から見て面白い存在の車両です。

 

その”つなぎ”の証左に、E231系への布石となる209系950番台試作車は、2000年に量産化改造を受け「E231系900番台」に改番。

 

500番台よりも先に登場している950番台が次世代形式を名乗るという”逆転現象”が起きています。

 

<京浜東北線から転属してきた209系>

2009年12月、京浜東北線へのE233系1000番台投入に伴って209系500番台4編成が京葉線に転属・運用を開始しましたが、新天地でのデビューもつかの間、2010年3月から後継のE233系が京葉線に導入されることしきり、京葉線所属の209系3編成が武蔵野線へと転属します。

 

全数E233系5000番台化・209系4編成は武蔵野線へ、という流れを誰もが想像していたかと思いますが、当初計画であったE233系5000番台の導入予定数25本に対し、実際に導入されたのは24編成。

 

予備車両が1編成不足することとなり、209系が1編成残ることとなったのです。

 

中央・総武緩行線⇒京浜東北線⇒京葉線と転属を繰り返しつつ、とりあえず一人寂しい状況ながら、京葉線に戻ったケヨ34編成。機器更新を受けリフレッシュしたところで、これからも長い活躍が期待できそうです。

 

通勤型車両というものは、製造両数も多く個性を見出しにくいキャラクターではありますが、こうして毎日一生懸命に頑張っている姿を見ると愛着がわいてくるものです。

 

ケヨ34編成は現在、京葉線内にて試運転を行っており、いつごろ運用に復帰するのか注目を集めています。

 

 

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