四国譲渡の14系客車リニューアルも完了、制服も新調(東武鉄道 SL大樹 運行開始に向けて)
東武鉄道では、日光・鬼怒川地区におけるSL大樹(C11形207号機)運行開始予定の2017年8月10日に向け、準備を進めています。
SL機関車の牽引する客車は、JR四国より譲り受けた14系客車を用いますが、SL復活運転プロジェクトの目的の一つである「鉄道産業文化遺産の保存・活用」を実現すべく、14系客車新製当時のデザインや設備に極力近づけたリニューアルを実施しています。
また、これに際し、”SLが活躍していた時代”である昭和のレトロ感を感じられるよう、出発の玄関口となる下今市駅では駅舎の改修を進めていますが、同様の趣旨から日光・鬼怒川地区限定で着用する新制服を導入することとなりました。
新制服は、駅・車掌関係の従業員が着用するものには黒ベースに金ボタンや袖章のアレンジ、機関士などの従業員が着用するものに、SL従事者の作業服として親しみのある「ナッパ服」をベースに東武鉄道の社章をあしらい、オリジナリティを表現しています。
14系客車、若返り・原形復活へ
青20号に白帯のいで立ち。
国鉄急行・特急型客車の地色として広く普及したブルーの車体が、21世紀の今に東武鉄道で復活すると、誰もが想像だにしなかったことでしょう。
SL大樹の運行に先駆け、JR四国・JR北海道から客車を譲り受け、さらにカーテンや、座席シートを登場当時の姿に復元した14系客車がこの度お目見えしました。
なお、出場したのは元JR四国の保有していた14系のトップナンバー3両で、折り戸仕様の乗降扉など、由緒正しいオリジナルスタイルです。
ちなみに、同時に購入されたJR北海道・はまなす用の14系は、今後の動向が気になります。
SL大樹復活運転計画
1.運転概要
(1)営業運転開始日
2017年8月10日(木)
(2)運転区間
東武鉄道鬼怒川線 下今市~鬼怒川温泉間 12.4km
(3)停車駅
下今市・東武ワールドスクウェア・鬼怒川温泉
(4)SL座席指定料金
大人750円 子供380円 ※運転区間内一律料金
※別途乗車区間の運賃が必要です。
(5)2017年度運転日
土曜休日を中心に98日間運転予定
(詳しくは東武鉄道ホームページ:http://www.tobu.co.jp/file/pdf/29ff870dc09a55fbac7c71dc040adc61/170502.pdf?date=20170502170705)
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