『走るホテル』20系客車再修復プロジェクト(ナハネフ22 1007修復プロジェクト委員会)
ナハネフ22 1007修復プロジェクト委員会では、福岡市は貝塚公園に保存されている国鉄20系初代ブルートレイン客車の”再修復プロジェクト”を実施中です。
最初の修復は、同委員会の代表:髙橋竜さんが、可能な限り現役時代の優雅な姿を取り戻せるように。と、JR九州及び福岡市の許可を取り、およそ350万円を費やして、塗装を含めた外装・内部の修繕を行いました。
それから5年。
屋外で保存されていることもあり特に外部塗装の痛みが激しくなってきたことから、この度再び、JR九州・福岡市の協力を基に、クラウドファンディングを通じた、再修繕に必要な費用の支援を募ることとなりました。
ナハネフ22 1007 修復の概要
主に、車体保全のための屋根部・車体側面外部再塗装を中心に、床下機器の腐食を修繕、窓枠をすべて外したうえで塗装。
さらに国鉄時代をほうふつとする窓枠押さえのHゴムもグレー(白ゴム)のものを特注し、すべて新品に取り換えます。
外部塗装
・屋根色・・・国鉄ねずみ色1号
・車体色・・・国鉄青15号+国鉄クリーム1号
※車体帯は、現状の2本から3本へと追加します。
※中心の腰帯位置を修正します。
(プロジェクト詳細/クラウドファンディングページは⇒こちら)
走るホテルと称された20系客車とは
列車の中に寝台があり、夜を通して出発地と目的地を結ぶ、ブルートレイン。
一昔前、ブルートレインと言えば、青い客車を機関車が牽引する姿を容易に思い浮かべられましたが、それら寝台客車列車(電車は2017年現在も現役)のすべてが引退した今、これからの鉄道ファンに、その”ブルートレイン”なる名称から、青い車体に白や銀、金の帯が入れられた列車の姿を想像することはできなくなることでしょう。
まさに初代、優秀な寝台設備を有する客車であったことから、「走るホテル」と通称された20系客車は、1958年に当時の日本国有鉄道が開発、1970年までに合計473両が新製された寝台客車の系列群です。
なお、こののちに登場する客車による寝台特急列車は、20系客車の纏った青い塗装から”ブルートレイン”と呼ばれるようになり、その歴史の始祖と言えます。
福岡市貝塚公園に保存されている”ナハネフ22″は、20系客車の老朽化と設備の陳腐化に伴う急行列車への格下げにおいて、次世代の急行形客車であった12系客車との連結を可能とするために改造された1000番台を名乗る車両で、こののち、早期に廃止、列車種別の格下げ、14系寝台車への置き換えに至っています。
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