【連載】Nゲージ本格小型レイアウトに挑戦!《vol.3》(寄稿:九州大学鉄道研究同好会会員 けちゃっぷ)
皆さんこんにちは!けちゃっぷです。
今回は、地形作り、街並み作りについて紹介していきます!
☆前回の記事の最後の問題の答え合わせ☆
正解は、『線路にカントがつけてある』と、『線路のカーブ部分と鉄橋部分にガードレールが
設置してある』でした!
カントの付け方はすごく簡単で、下に厚紙を挟んだだけです
(バラストを撒くと紙は隠れて見えなくなります)。
ガードレールは、フレキシブル線路の余分のレールを適宜切断して接着したものです。
駅・道路橋設置
今回のレイアウトでは、地形作りと街並み作りは同時進行で行うことにしました。
そうすることで、地面と建物を自然につなげることが出来ると考えたからです。
これはコンセプトの③リアリティーの追求につながります。
さらに、今回は併用軌道を取り入れたため、線路、道路、建物、山や丘の関係が非常にシビアになっています。
なので、まずは中心となる駅、道路橋から制作を始めることにしました。
駅のプラットホーム、駅舎はともにグリーンマックス製の塗装済みキット、道路橋はトミーテック製の
ジオコレを使用しました。
基本的にそのまま組んだだけですが、全体に墨入れとドライブラシを施しました。
(いわゆるウェザリングです)
また、若干プラスチック感があったので、ホームのコンクリートの部分は艶消しグレーの缶スプレーで塗装しました。
墨入れは、凹部分に黒系の塗料を入れる方法で、ドライブラシは凸部分に明るい色の塗料を入れる方法です。
どちらも立体感を強調したり、経年変化を表現したりできます。
大抵のNゲージレイアウト関連の本に詳しい方法が載っているので、詳細を知りたい方はそちらを参考にして下さい。
こうした一手間の積み重ねが、リアルな情景表現につながるのもレイアウト制作の魅力です!
駅裏の台地制作・建物設置
次に、駅の裏の小高い丘を作ります。
この丘は、レイアウトを正面から鑑賞したときに線路を一望できなくし、レイアウトを狭く見せない工夫の一つです。
また、一段高い土地を作ることでレイアウト全体を立体的にみせる効果もあります。
特に小型レイアウトでは、非常に効果的な方法と言えるでしょう。
この丘は、発泡スチロール(梱包材に使われていたもの)を何層も積み重ねた構造になっています。
発泡スチロールは無料もしくは安価で手に入り、しかも軽量なので、積極的に使いたい素材の一つ
です(コンセプトの①小型軽量、②低コストを満たします)。
そして、崖となる部分に、適当な大きさに石垣を切断し、墨入れ・ドライブラシを施して取り付けます。
その後、あらかじめ墨入れ・ドライブラシを施した建物を所定の位置に取り付けました。
建物はトミーテック製のジオコレシリーズが中心で、一部カトー製のものもあります。
ジオコレは安価でバラエティー豊かな建物が手に入るので、非常に使いやすいです。
だんだんにぎやかな眺めになってきましたね。
道路制作
今回のレイアウトでは併用軌道を作るため、道路面は基本的に線路と同じ高さにします。
そのために、道路部分を発泡スチロールで少しかさ上げしました。
すると、具合のいいことに建物の入り口部分と道路を同じ高さに揃えることが出来ました。
これもコンセプト③リアリティーの追求に合致していますね。
制作する時は、いきなり発泡スチロールを目的の形に切断するのではなく、適当な紙をあてて形をとったあと、その紙を型紙として、発泡スチロールを切りました。
こうすることで、失敗を減らすことが出来ますよ。(道路制作は次回に続きます。)
終わりに
次回の記事では、道路制作の続き、そしてこのレイアウトの目玉である併用軌道制作、地面制作に進みます!
ただの一枚の板から、徐々に『レイアウト』の形になっていく様子をお楽しみ頂ければ幸いです。
ではまたお会いしましょう!
連載
・【連載】Nゲージ本格小型レイアウトに挑戦!《vol.2》(寄稿:九州大学鉄道研究同好会会員 けちゃっぷ)
・【連載】Nゲージ本格小型レイアウトに挑戦!《vol.1》(寄稿:九州大学鉄道研究同好会会員 けちゃっぷ)
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