JR西日本は、新幹線における安全・安定輸送の維持を目的として、山陽新幹線 相生~岡山駅のほぼ中心に位置する場所へ新幹線保守基地を新設します。地上設備の更新および地震対策等がより効果的に実施できるようにするものです。

なお、保守基地の新設は、山陽新幹線の開業以降、初となります。

 

JR西日本ニュースリリース:https://www.westjr.co.jp/press/article/2016/10/page_9361.html

 

 

新大阪~岡山開業が1972年。その3年後の1975年に博多全線開業となる山陽新幹線が全通してから実に41年。

 

毎日、朝から深夜まで高速で最長16両編成の列車が駆け抜ける新幹線の”保守”は、ほんのちょっとしたミスや気のゆるみが、予期せぬトラブルや事故を誘発してしまう、緊張と隣り合わせの現場です。

 

東海道新幹線よりも後に開業した山陽新幹線は、当初計画で250km/hでの走行を勘案、建設された地形の良さもあり最小曲線半径が大きく、緩やかな勾配で、現在最高300km/hでの高速運転を行えます。

 

常に高速度で列車の駆け抜ける環境は、普通在来線とは比較にならない様々の問題点や懸念事項を抱えているのです。

 

もっとも、50年以上にわたる新幹線史の中で、新幹線のシステムや運行に起因する死傷者を出す重大事故を一度たりとも起こしておらず、これは世界でも新幹線の”安全神話”として語られています。

日夜、新幹線にかかわる多方面の専門家・プロフェッショナルが真剣に”安全”という果てしない永遠のテーマに取り組んでいるからでしょう。

 

JR西日本では、今回の相生~岡山間保守基地について、これまでに設置している保守基地の中でも設置区間の広い、いわば空白の地帯への新設で、これもまた新幹線の保守作業の円滑な遂行と管理能力を強化させるものと思われます。

 

永遠に世界に誇る、日本の高速鉄道、”新幹線”(Bullet train)であってほしいですね。

入力エリアすべてが必須項目です。メールアドレスが公開されることはありません。

内容をご確認の上、送信してください。

ITEM CATEGORY

ITEM RANKING

SNS