さらば…北海道、寝台特急カシオペア 道内乗り入れ最終運行
上野から北海道は札幌まで、はるばる2都市間を結んでいた寝台特急カシオペア号が、走りなれた北海道の地に”さよなら”をしました。
2月26日、寝台特急カシオペアは札幌駅を立ち、はるか上野を目指してラストラン。
北海道乗り入れの寝台特急、北斗星・トワイライトエクスプレスとともに一つの歴史に幕を閉じました。
北海道新幹線開業1年
JR東日本の寝台特急カシオペア。1999年7月に運行を開始し、全車両個室寝台の豪華な設備で、北海道方面への旅行手段として大変な人気を博しました。
カシオペア号は、北海道新幹線開業に伴い2016年3月に運行を終了していましたが、使用する車両であるE26系が製造から20年を経過していないこと、車両の設備が好評を博し人気が衰えていなかったことしかり、新幹線が青函トンネルを共用するにあたり架線電圧の昇圧に対応した電気機関車をJR貨物から借り受けるなどすることで調整し、団体専用列車として北海道乗り入れを再度実現するに至りました。
今後は”TRAIN SUITE 四季島”が担う
2017年5月1日に運行を開始する予定の”TRAIN SUITE 四季島”が本格的クルーズトレインとして東日本管内のみならず北海道にも乗り入れるにあたり、カシオペアがその任を引き継ぐ形です。
E26系を使用したカシオペアの団体列車は、今後JR東日本管内で企画される旅行商品で運行される予定です。
E26系カシオペア概説
1999年、JR北海道・JR東日本が上野~札幌間を結ぶ、寝台特急列車として登場させたのが専用車両E26系と「カシオペア」です。
本州と北海道を結ぶ寝台特急にはそれまでに1988年登場の「北斗星」、関西方面から1989年登場のトワイライトエクスプレスが運行されており、シャワー付きの豪華な個室やフランス料理、懐石料理の楽しめる食堂車など、これら取り組みは、それまでの列車をより昇華させた”豪華寝台特急”として好評を博していました。
このような中、さらなる高品質・高水準のサービスを提供するJR東日本のフラグシップトレインとして登場したのが、「カシオペア」号です。
先に登場した北斗星で、最も高い人気を誇ったのは最高級個室寝台「ロイヤル」。これを反映して、全客室を2名用個室A寝台とした専用の客車「E26系」を用意しました。
運行開始後、ほかの寝台列車料金とは別に、割高となる専用料金が設定されたものの、ほとんどの期間においてきっぷは完売状態、その人気が衰えることはありませんでした。
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