去る9月11日、羽越本線 酒田→鼠ヶ関・鼠ヶ関→鶴岡間で尾久車両センターE655系電車に東京総合車両センター所属のE655-1号車を組み込んだ「お召列車」が運転されました。

天皇皇后両陛下の山形県への行幸啓に伴うもので、特別車両E655-1を使用したお召列車は2012年10月以来となります。

 

鉄道ファン「railf.jp」鉄道ニュース:http://railf.jp/news/2016/09/12/180000.html

 

4年ぶりのお召列車仕業となったE655系。

JR東日本が2007年、「なごみ(和)」の愛称で登場させたハイグレードの交直両用特急型電車です。わずか6両1編成のみの製造です。

「お召列車」といえば、長年活躍をつづけたお召列車専用の皇室用客車「1号編成」を思い浮かべます。1号編成は新1号御料車と供奉車に製造年の開きがあり、既に製造から40年~70年を経過していました。客車であることから、時の電気機関車やディーゼル機関車が特別に整備されお召専用装備のいで立ちでお召し列車の先頭に立ちました。お召列車牽引を担当した機関車は、お召仕業後も「お召列車を牽引した機関車」として記憶に残り続けます。

 

お召車両として入念な整備を受けてきた1号編成も、経年による老朽化には打ち勝つことができず、それに代わる車両として製造されたのがE655系電車というわけなのです。

元来、1号編成には、天皇陛下・皇族と随伴員のみが乗車することのできる、まさに特別な車両でした。

 

E655系電車では、お召列車として使用しないときには、特別車両である「E655-1」をはずして5両編成で運行。平時には、団体専用列車として使用されています。

外見上では特別車両を外すという部分のほかに、お召列車として運用する際には連結器を格納。E655系の持つ品のある編成美が現れます。

 

今回の運転では、普段5両編成での運用しか見られないE655系が、およそ4年ぶり、事実上フル編成とも言える6両編成・お召列車として運転されるという貴重な機会でした。

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