写真引用元:朝日新聞デジタル: http://www.asahi.com/articles/ASJ8S4RSPJ8STIPE00Y.html

電化区間は、パンタグラフを上げて電車として。非電化区間は、パンタグラフをたたんで蓄電した電池でバッテリー走行。

JR九州が新しく開発した新型電車「819系”DENCHA”」、本年10月19日から筑豊本線の折尾-若松間(10.8km)で運行を開始する、と発表しました。

朝日新聞デジタル:http://www.asahi.com/articles/ASJ8S4RSPJ8STIPE00Y.html

運行情報JR九州ニュースリリース:https://www.jrkyushu.co.jp/top_info/pdf/948/dencyaunkoukaisi.pdf

 

819系、通称「DENCHA」”デンチャ”と読みます。DUAL ENERGY CHARGE TRAINの各単語から英文字をとったものですが、「電車」と「蓄電池」をかけ合わせた造語とも取れますね。かわいらしい名前です。

今回の運行概要は、直方-折尾間を回送電車として走行しながら充電、非電化の折尾-若松間を蓄電したバッテリーの電力でモーターを回し走行します。公開された時刻表では、運休日の設定や12月以降の運行情報が未定となっているなど、まだまだ試験要素の強い運行となるようですが今回の運用で得られた結果が、本運用に活用されていく、ということでしょうね。

 

JR九州の保有する営業路線の内、4割は非電化区間が占めます。

 

運行中のディーゼル車両は一部では40年以上が経年し、老朽化している車両も多く、ローカル線自体の維持の課題となってきている側面があります。この度登場した819系は、車両製造費用は1両あたり2億3千万円と通常の電車車両よりも1億円割高だといいますが、ランニングコストは4~5割減らせるのです。

 

電化区間と接続する非電化路線であれば、819系電車1本で両線を行き来できるので、保有両数、保守のコストも下げられるというわけですね。

そういった観点から、819系の増備によって非電化区間のローカル線を維持しようとする狙いだそうです。

 

近年においては、電車の見た目も気動車の見た目も、類似するような形式が増えてきましたが、いよいよ駆動方式も共通となる時代がやってきましたね。

 

ただ、共通化による効率の追求が、地方ローカル線の維持につながるということであれば、今後に期待したい車両たちと言えます。

 

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