1977年から1982年にかけて製造されたキハ40系気動車は、国鉄が製造した”一般形気動車”です。

ぞろ目数字のように計888両が製造され、日本全国にわたる非電化路線に導入。国鉄を代表するマンモス形式です。

 

国鉄分割民営化後は、JR全社に継承されており、現在はJR東海以外の各社線において活躍を続けています。

 

設計当初、一般型気動車としての位置づけである当車は国鉄時代、もっぱら普通列車を主体とした運用に就いていましたが、元々搭載していた非力なエンジンを換装、出力を増強させたうえで、急行列車や特急列車へと変身を遂げた車両も存在するなど、JR化後もますます元気な形式です。

 

全国的に配置された形式としては数えるほどの中で、キハ40もその一員です。これまでの車両における北海道向け寒冷地仕様の車両は、派生形式での登場という形を取ってきましたが、ことキハ40系列からは基本番台からの新区分番台で登場させました。

 

これが、日本全国に配置された”万能一般型”と印象を強くしたのだろうと思います。

 

裾絞りスタイルを採用した”電車車両”に近い車体構造の大型気動車キハ40系は、その拡大された客室スペースが室内空間設備の改善に、床下スペースの余裕が走行機器の刷新へとつながりましたが、その一方においては、在来型の車両に搭載されていたエンジンと比べて大きく性能が向上したわけではなく、むしろ車体の大型化による重量増加が走行性能を引き下げる要因ともなり、”非力”というレッテルを貼られてしまった部分もあります。

 

そのため、前述のようにJR各社継承後には、高出力エンジンへの換装が進められた車両も多く、その丈夫な車体であるがゆえに性能の向上もあいまって重宝されているといえるのです。ただ、登場からすでに最終型でも34年。貴重な現役の国鉄形車両ですが、少しずつ数を減らしています。

 

今日は、今も全国で活躍するキハ40系の首都圏色と北海道色を集合させてみましたが、特にこのキハ40系の地域色や、企画によるカラーリングは他の形式にも負けないほどバリエーションが大変豊富で、イラストにしてみてなかなか飽きない車両です。

 

いずれの機会に、国鉄急行色風、一般色風、また、地域色などもご紹介していきたいと思います。

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