首都圏を彩った”103系達”
103系、直流通勤型電車。
1963年から実に21年にも及ぶ長期間にわたり3,000両以上が制作された名形式です。
先代にあたる”新性能電車”として登場した101系は、高性能な私鉄車両とも互角に戦える性能を備えていましたが、所定の加速度設定ではピーク時の電流が き電設備に負担をかけることが判明、せっかく全電動車編成として登場したにもかかわらず、課題は本形式へと引き継がれました。
103系は、国内で”初”となるいくつもの歴史を持っています。
一例の紹介にとどめますが、
・1970年、国鉄としては初となる冷房車の出現。
・通勤電車として初となる10両貫通編成が山手線に登場。
・JR化後には、常磐快速線で15両編成の運転を開始。
全盛期には、日本を代表する通勤型電車として、北海道・四国以外の全国のほとんどで顔が見られた車両でしたが、新系列車両への置換や、老朽化でだんだんと数を減らしつつあります。
今日のイラストは、首都圏にてまさに、現役で活躍していた頃をイメージできる103系を揃えました。
山手線・京浜東北線を鋼製車同士、ラインカラーが全体に塗装された車両たちの並びは今では考えられないほど懐かしく感じられます。裏を返せば、ステンレス主体の色合いに、ラインカラーが帯になっていることに慣れてしまっているからこそ感じる”なつかしさ”なのでしょうか。
中央線「特別快速」のHMが眩しい103系も、201系の時代を挟んでE233系の時代へ。総武線も209系、E231系へと世代交代が進んでいます。
103系が主力の時代だったことを思い出せるイラストたちです。
次回は、短編成で地方を走る103系も特集してみたいと思います。
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