珍車・・・101系 教習車!(JR東京圏総合訓練センター)
国鉄101系電車。
1957年に登場した、”新性能電車”のはしりとなる国鉄時代を代表する、通勤型電車の名車です。直系の後継となる103系は、101系を基本としておよそ3,400両が製造され、地方において現在でも活躍を続けています。長編成を組んで首都圏で活躍したのち、短編成や他系列への改造を経て、地方で第2の人生を送っています。
さて、今日はすでにこの車両も含め、全車が引退してしまったものの、営業運転からの離脱後運良く廃車をまぬかれて、事業用車へ変身した101系のイラストを上げてみます。
イラストの車両、こちらは、1989年ごろに登場した101系教習車です。
現在は、東京・大宮総合訓練センターに改称された、元「JR東京圏総合訓練センター」に所属していた車両で、その存在自体あまり知られていない101系の職用車でしょう。
自動車やバスの業界においては指導や練習をする車、これを教習車というのが通常ですが、鉄道において「教習車」とは、なかなか聞きなれない言葉ですね。
と言いますのも、現在のJRでは、そのほとんどで乗務員育成のことを”乗務員訓練”と言いますし、実習の際に用いる車両も”訓練車”と言うから、ですね。
(一部私鉄では、方向幕に「教習車」という表示のある会社もあります)
しかしながら、この101系は、訓練車ではなく「教習車」。
これは国鉄時代~JR初期頃については、これら指導や練習をするための車を「教習車」と呼称し、JR以降に「訓練車」と呼ぶようになったようです。
言葉の意味合い的には、どちらも同じと言ってかまわないのでしょうがいわゆる”国鉄風”な呼び方の「教習車」という響きにどこかマニア心をくすぐられました。
101系には、入替動車のたんぽぽ、系列の103系ではエメラルドグリーンや東大宮、新秋津の訓練車など、「ゲテモノ」車両が存在していましたが、既に現役車両も減りつつある中、こういった車両たちも姿を消しています。
また、いずれの機会に101系や103系を中心とした、これら特徴的な改造や特殊用途で第2の人生を送った車両達をご紹介してまいります。
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