1988年、金沢~長岡間に登場した特急「かがやき」。特急「北越」の速達型列車として設定されました。

 

停車駅は直江津・魚津・富山・高岡の4駅に絞られ、途中長岡駅では上越新幹線「あさひ」に接続することを前提としたダイヤが組まれていました。

 

今でこそ北陸新幹線「かがやき」で金沢~上野間2時間30分弱となりましたが、在来線当時では最速となる、4時間10分で結ぶことができました。

 

特急列車の愛称といえば、運行路線ゆかりの地名や動物の名前が用いられることは例に事欠きませんが、速達タイプの花形スジに「かがやき」・「きらめき」を採用するとは当時にして斬新な取り組みだったと申せましょう。

 

なお、かがやきを紹介する上で、対になって語られるのが「きらめき」ですが、この列車はかがやき用塗装と共通の485系が用いられ、東海道新幹線に接続する「しらさぎ」の速達タイプとして設定された列車です。

 

北陸の地で9年間、速達タイプの特急として第一線で活躍しましたが、両者とも1997年の北越急行ほくほく線開業に伴う特急「はくたか」登場に代わり当年3月22日の改正で、廃止されています。

 

共通の車両、登場の経緯も近しい両列車愛称は、一緒に過去の列車愛称として名を刻むものかと思われましたが、そのうちの「きらめき」が2000年、遠く離れた九州の地で復活しています。

 

博多~門司港間を結ぶつばめ・にちりんに独立して付与されたもので、その後乗車整理券の必要な快速列車もすべて「きらめき」に編入し、事実上勢力を拡大。

現在も鹿児島本線で活躍中です。

 

一方で、現役当時は華々しく活躍した「かがやき」。

1997年の廃止以来、18年もの間眠りについていた愛称は、昨年3月の北陸新幹線開業で新幹線”かがやき”としてカムバック。北陸新幹線の「最速達列車」に君臨しました。

 

国鉄特急色が”主流”だった時代において独特な地域色を纏って活躍した485系「かがやき・きらめき」。

 

今でこそ、国鉄型の引退で”国鉄色”が取りざたされることが多い時代ですが、この地域色は意外にも485系によく似合っており素敵でした。

 

かがやき・きらめき、兄弟である両者は、活躍する場所・立場は違えど、大きく時を越えて今も”かがや”き、”きらめ”いています。

 

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  1. 鉄子 より:

    Facebookから来ました!
    とても読みやすい記事ですね!
    今後も楽しみにしています。

  2. 新庄雄太郎 より:

    私は小説で特急「かがやき」を見ました
    犯人は特急「かがやき」に乗っていたのか?

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