JR西日本グループでは、平成25年度から「大阪環状線改造プロジェクト」をスタートし、大阪環状線のイメージアップとお客様満足度向上を図るため、「安全快適な駅づくり(駅美装・改良)」、「駅構内および高架下の開発・リニューアル」、「車両新製」、「地域や他交通事業者との連携」の4つの重点施策を掲げ、さまざまな施策を展開しています。
このたび、初めての大阪環状線・JRゆめ咲線専用新型車両323系の性能試験を終え、営業運転開始日が決まりましたので、お知らせします。

(JR西日本ニュースリリースより)

 

試運転のため、たびたび目撃されていた大阪環状線次期専用車両323系は12月24日、いよいよデビューです。

 

内回り普通列車 京橋駅(16時9分)発より営業運転を開始します。

 

本年度から18年度にかけて8両編成21本の合計168両が一挙に投入。

 

かなり速いスピードで、現行の103系・201系を置き換えていく予定です。先日お伝えしたように、新型車両323系の試乗申し込みの話題がありましたが、1,000名の募集に対して応募はおよそ12,000人。

 

倍率にして12倍だったそうで、デビュー前にして、323系の注目度合いが計り知れたものです。

 

 

≪引退を迎える、大阪環状線103系・201系≫

 

大阪環状線の主力車両として1960年~1980年代にかけて製造された103系と80年代に製造された201系は、両者とも、登場からおよそ40余年が経過する老練です。JR西日本独自の徹底したリニューアル工事により、腐食や劣化の防止と室内アコモデーションの改善で古臭さは感じにくいものの、車齢からすると、そろそろ引退の2文字が聞こえても不思議ではない時期かもしれません。

 

西の大阪環状線に比してよく比較されるのが東の山手線ですが、1988年には後継の205系電車により103系が置き換えられ、すでに現行のE231系、それも昨年登場したE235系に置き換えられようとしている状況から見ると、西日本においては在籍する国鉄型車両がいかに物持ちが良いかが分かるでしょう。

 

ブラックスカートの装着や側窓のリニューアル等々で、オリジナルの国鉄時代とは異なるものの、こうして首都圏の雄であった103系や201系が主力車両として見られるのは、鉄道ファンにとってはうれしい風景の一つであったとも言えるのです。

 

≪通勤型車両323系が3ドアになった理由は≫

大阪環状線の主力103系、201系は4ドア仕様の通勤型電車です。分割民営化後、JR西日本においても通勤型として開発された207系・321系電車については、これまでにならい4ドアとして登場しています。

 

一方で大阪環状線内は、線内列車に用いる103系・201系のほかに、221系・223系・225系も走行する路線で、これらの車両はドア数が3ドアであることから、列車によって乗降位置が異なるために整列乗車がしにくい、乗降場所が列車ごとに代わるため乗降が不便であるほか、安全対策としてホームドアの設置をするにも技術的に困難でした。

 

そのような中、今後、ホームドアの設置も視野に入れたうえで、乗車位置目標の明確化、整列乗車には扉数の統一を行うことになり、3ドアでの登場となったのです。

 

323系は、将来を見据えた設計なのです。

 

いよいよひと月を切った323系デビュー、関西屈指の大動脈、大阪環状線での活躍に期待です。

 

(JR西日本ニュースリリースより:https://www.westjr.co.jp/press/article/2016/11/page_9589.html)

 

 

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