JRグループによる、長崎デスティネーションキャンペーンは、去る10月1日スタート、12月31日までの3か月間にわたり開催されています。

 

長崎県、地元自治体、観光事業者の連携による誘客・キャンペーンに合わせた特別列車の運行が行われている中、明日25日は、大阪発の夜行・EF65+14系客車による「サロンカーあかつき」が運転されます。

 

≪往年をしのぶ、関西ブルトレ「あかつき」≫

寝台特急ブルートレイン「あかつき」は、1965年10月1日のダイヤ改正で運用を開始した、京阪神と九州間を結ぶ「関西ブルートレインの祖」とも呼ばれた歴史に残る名列車です。

 

登場から2008年までの実に43年間にわたって活躍、ほぼ半世紀近くの歴史をもつ同列車は、京都・新大阪~長崎・佐世保を結んでいた関西九州連絡夜行として主力の列車であり、最盛期となる1974年には最大7往復を擁しました。

 

九州向けのブルトレは、2008年廃止までのこの間、彗星、なはとの併結運転も行われましたが、翌年廃止となる「はやぶさ・富士」号を残して運行を終了しました。

29

 

≪サロンカー”あかつき”≫

鉄道ファンからは大サロ/ミハサロという愛称で呼ばれる、サロンカーあかつきに充当される”14系サロンカーなにわ”。

 

1983年に国鉄が14系客車を改造し登場させた同車は、東の「サロンエクスプレス東京」とほぼ同時期にデビューしたジョイフルトレインです。

 

それまでのお座敷仕様和式客車「スロ81形・スロフ81形客車」だけでは高まる需要に間に合わず、また、利用客の嗜好の変化にもこたえるべく「欧風」をイメージとしたサロンカーなにわは、全車がグリーン車。すなわち全席グリーン席というハイグレードな車両です。

 

団体臨時列車・波動用臨時列車として使用されるほか、民営化後のJR西日本管内においては、お召列車仕業も担当。

 

改造から、33年を経た現在でも幅広く活躍、その度に話題を呼びます。1997年和式客車「ゆとり」への再改造後、2008年に廃車されたサロンエクスプレス東京とは、誕生経緯こそ同様ながら、運命を異にしています。

 

登場時、”落成記念全国キャラバン”と称して、日本一周列車を運行したそうで、この際に九州にも入線しているのですが、以来九州への入線が行われた記録はあるのでしょうか。

 

いずれにせよ、大阪~長崎間の長距離を走る夜行特急列車”サロンカーあかつき”、明日の運転を楽しみにしています。

 

<関連記事>

10月21日発売!!【サロンカーあかつき】で行く長崎の旅!運行詳細発表!!

夜行特急「サロンカーあかつき」運行!!11/25運転!【長崎DC】

 

 

<人気の記事>

【JR四国⇒東武鉄道】12系・14系客車、譲渡前の試運転!

【有り余るパワーが逆に仇!?】国鉄・JR最強電機EF200 901号機、保存へ。

【幻の貨物新幹線計画】新幹線には貨物列車が走る予定だった?

【583系ナインドリーム甲子園号】わずか5駅・16kmを走る寝台列車!

鉄道車両用「速度計」を「腕時計」にしてみました

幻の”夜行新幹線”計画、実現の可能性は?

【4年ぶりのE655-1運転】E655系「お召列車」!

入力エリアすべてが必須項目です。メールアドレスが公開されることはありません。

内容をご確認の上、送信してください。

ITEM CATEGORY

ITEM RANKING

SNS