JR東日本は、2016年6月から運行している、E26系による専用団体臨時列車の2017年1月・2月分運転計画を発表しました。

 

経路は主に上野~札幌の運転とし、この区間に旅行商品を組み込んだコースとなります。

 

また、この度、北海道に乗り入れる運用は2月25日(土)出発の上野発札幌行きが最終となり、札幌発の上野行きは2月26日(日)が最終運行となる予定です。

 

≪北海道への乗り入れが最後となるE26系≫

1999年、JR北海道・JR東日本が上野~札幌間を結ぶ、寝台特急列車として登場させたのが専用車両E26系と「カシオペア」です。

 

本州と北海道を結ぶ寝台特急にはそれまでに1988年登場の「北斗星」、関西方面から1989年登場のトワイライトエクスプレスが運行されており、シャワー付きの豪華な個室やフランス料理、懐石料理の楽しめる食堂車など、これら取り組みは、それまでの列車をより昇華させた”豪華寝台特急”として好評を博していました。

 

このような中、さらなる高品質・高水準のサービスを提供するJR東日本のフラグシップトレインとして登場したのが、「カシオペア」号です。

 

先に登場した北斗星で、最も高い人気を誇ったのは最高級個室寝台「ロイヤル」。これを反映して、全客室を2名用個室A寝台とした専用の客車「E26系」を用意しました。

 

運行開始後、ほかの寝台列車料金とは別に、割高となる専用料金が設定されたものの、ほとんどの期間においてきっぷは完売状態、その人気が衰えることはありませんでした。

 

大変な人気を博したカシオペアですが、青函トンネル内の線路を共用することとなる北海道新幹線の開通で、津軽海峡線を経由する在来線列車は軒並み廃止されることとなります。

 

新幹線に合わせて架線電圧が変更されるため、それまで列車を牽引していたED79形電気機関車が使用できなくなり、それはイコール北海道への乗り入れが事実上不可能となるために、カシオペアは2016年3月19日札幌行き、20日上野行きで最後の運行を終えました。

 

一般販売でのカシオペアは終了しましたが、今年6月には、使用していたE26系がまだ製造から20年も経過していないことから、新たな活用策として臨時団体列車「カシオペアクルーズ」・「カシオペア紀行」が設定されました。

 

廃止された一般販売のカシオペアと同様のルートをたどる「カシオペア紀行」は、JR貨物の所有する、架線電圧変更に対応した”EH800形電気機関車”を借り受けることで北海道への再乗り入れを実現。

 

カシオペアクルーズとともに高い人気を誇った北海道乗り入れの「カシオペア紀行」でしたが、来年2月をもって歴史に幕を閉じます。

 

今後は、JR東日本の新しいクルーズトレイン、TRAIN SUITE 四季島へと後を継ぐこととなりますが、東日本管内で運用される列車として活躍してくれることを期待します。

 

(JR東日本ニュースリリース:http://www.jreast.co.jp/press/2016/20161209.pdf )

 

 

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