写真引用元:産経WESTニュース: http://www.sankei.com/west/news/161130/wst1611300018-n1.html

JR西日本・米子支社に新しく配備された、新型除雪車両”キヤ143形”が去る29日、鳥取県米子市の米子駅構内にある後藤総合車両所・運用研修センターで報道向けに公開されました。

同支社管内に除雪車の新型車両が登場するのはJR発足以来初めて、となります。

(産経WESTニュースより)

 

≪新型除雪機関車キヤ143形とは・・・≫

冬の風物詩として数回にわたりお届けしている除雪車のニュースですが、今日は、これら除雪車の中でも最新形式となるキヤ143形に関する話題。

 

国鉄時代に製造されたDD15形、DE15形を除雪用としてメインに使用してきたJR西日本においては、車両の経年とともに老朽化を迎えつつありラッセルヘッドを取り外し機関車として使用する機会も少なくなっていることから、これら在来車両の置換を目的として、電車や気動車と同様の操作体系を持つ除雪車両の開発へとかじを切りました。

 

2014年、ラッセル車としては初となる”気動車”として登場したキヤ143形。これまでDD15やDE15などの”ラッセル車”といえば”ディーゼル機関車”のイメージを変化させました。

 

先代の除雪車両・DE15形ディーゼル機関車は、国鉄の亜幹線・支線向けに投入されたDE10形ディーゼル機関車を基本としていますが、DML61Z系エンジンで1250PS(初期型)の定格出力を持つ同機関車と比べると、小松製作所製SA6D140HE-2の2基搭載で900psは、350PSの縮小を図ったことになります。

 

ただ、軽量化、動力伝達の効率化によるこの性能は、除雪用途として開発されたキヤ143形としては必要十分な動力性能であると言え、鋼製厚板を用いた堅牢な台枠、除雪時の視野確保のための高床式、雪が積もりにくいように設計された曲線屋根は、除雪車として用いるに実に画期的な車両だ、と申せましょう。

 

≪世代交代するDE15≫

登場から40年超となるDE15の後継として導入されたキヤ143形。一昨年、金沢支社に2両配備されましたが、今年度は米子支社に3両が配置されます。これまで除雪用として主役を担ってきたDE15は順次引退していく運命にあり、DE10の兄弟形式である、”貴重なディーゼル機関車”は今後の動向に注視したい車両です。

 

 

(産経WESTニュース:http://www.sankei.com/west/news/161130/wst1611300018-n1.html)

 

 

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