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営業車両は史上初、105系車両入れ替え展示実施(京都鉄道博物館)
京都鉄道博物館では、2017年4月29日を以てグランドオープンから1周年を迎えます。
1周年を記念したイベントでは、目玉として先日、当館プロムナードに展示してある80系湘南電車の車内公開についてお知らせしました。
本日は、今月21日から行われる”展示車両の入替えイベント”をご紹介します。
京都鉄道博物館に105系が登場!
京都鉄道博物館には、JR西日本の営業列車が行き交う線路とつながっている引き込み線が設置してあります。
これは、法令上もれっきとした”営業線”として認められており、標識類や線路終端標識も備わる線路です。
同館では、この線路を用い、展示車両を入れ替えることができるのですが、この度、本イベントに合わせて”実際に”営業運転を行っている現役車両105系電車を展示することとなりました。
引き込み線を活用した現役車両の展示は今回の取り組みが初めて。
いつもは地味で脚光を浴びる事はないけれど、日常の市民の足として無くてはならない存在、”縁の下の力持ち”105系が、注目を浴びる舞台に登場することは特筆できましょう。
105系 展示概要
展示日:平成29年4月21日(金)~24日(月)
展示場所:京都鉄道博物館 本館1階 車両工場
展示車両:105系電車
※営業車両につき、車両運用の都合により展示を中止する場合があります。
105系電車 概説
地方電化路線の輸送改善
1981年、日本国有鉄道が地方における旧型国電を代替する目的で登場させたのが、105系直流通勤型電車です。
103系や201系の中間的な存在ですが、地方での運用を目的としているため、小編成単位での組成が得意な車両です。
1M方式の採用
1980年代になると、主要都市圏の通勤型電車は、ほぼ新性能電車への置換が完了。
その一方で、地方の電化ローカル線にはいまだ旧式の”旧型国電”が使用されており、製造から30年以上を経る車両など、経年による劣化や陳腐化が目立つようになってきました。
地方においても新性能車両への機運は高まっていましたが、首都圏で使用している車両はそのまま用いることができず、それは、長編成での運転が前提の103系や201系では動力方式が2両の電動車で1つを構成する方式であるために、必然的に長編成になってしまうからで、2両や4両での運転が主流である地方においては、これらが適さなかったからです。
そこで、ユニット電動車方式を改め、1両に走行機能を集約した構造を持つ車両として開発されたのが105系です。
これを1M方式と言います。
電動車+付随車の最小で2両編成を組める105系は、地方ローカル電化路線の近代化・アコモ改善を達成。
こののち、同様の設計思想によって119系が登場しています。
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