【連載】Nゲージ本格小型レイアウトに挑戦!《vol.4》(寄稿:九州大学鉄道研究同好会会員 けちゃっぷ)
皆さんこんにちは!今回の記事では、道路制作の続き、併用軌道制作について紹介していきます。
併用軌道制作
前回は、発泡スチロール板を貼り付けて、道路のおおまかな形を作るところまで紹介しました。
今回はその続きですが、道路の色(アスファルトの色)を塗る前に、先に併用軌道を制作します。
併用軌道の制作方法としては、発泡スチロールを現物合わせで切断して接着する方法や、トミックス製の併用軌道パーツを利用する方法がありますが、今回は紙粘土工法を採用しました。
手順は下の通りです。
①線路の周りを紙粘土で埋める。
②車輪が通る部分を爪楊枝で取り除く。
③乾燥させた後、ひび割れた部分を補修する。
④塗装
⑤線路についた塗料を落として完成!
この工法のメリットは、自分の好きな形の併用軌道が簡単に作れることと、踏切制作や、未舗装道路との併用軌道制作など応用の幅が広いことです。
ただ、水分を含んだ紙粘土を使用するので、水に弱いポイント部の併用軌道制作には向いていないと思います。
未舗装道路との併用軌道は、特に作りたいと思っていたテーマの一つでした。(かつての名鉄美濃町線上芥見駅付近や、熊本電鉄藤崎線黒髪町駅付近が有名ですね)
ただでさえ併用軌道は走行性能とディテールの両立が難しいのですが、未舗装道路の場合は表面の土や砂利の質感を出さなければならないのでさらにハードルが上がります。
しかし、紙粘土工法を採用することでうまく制作することが出来ました。
紙粘土は安価に入手することが出来、しかも乾燥すると軽量になるのでおすすめの素材です。
コンセプトの
①小型・軽量で持ち運びが簡単。
②低コスト。
③リアリティーの追求。
④見ていて飽きない、見どころの多いレイアウト。
これらのすべてを満たす、一番の見どころになりました!
道路制作(続き)・電停制作
次に道路全体を白のアクリル絵の具で塗装した後、センターラインや標識部分をマスキングして、アスファルト色に塗装します。
さらにこの後、停留所を制作しました。今回作ったのは安全地帯なしの電停、通称『グリーンベルト』と呼ばれる停留所です。
実物同様、対面する道路は車2台がぎりぎり通れる幅で、停留所は道路にペイントしただけの構造になっています。
かつての名鉄岐阜市内線の電停(岐阜駅前電停以外)や、広島電鉄本線小網町電停、阪堺電気軌道阪堺線東玉出電停・塚西電停、土佐電氣鐡道伊野線朝倉電停他、岡山電気軌道東山本線小橋電停・中納言電停などがそうです。
安全上は別として、趣味的には非常に魅力的(だと私は思っています)なのですが、あまりNゲージレイアウトの作例を見かけないのは残念です…
手順としては、マスキングして長方形上にアクリル絵の具で青緑色に塗装した後、さらにマスキングして白線をひいたら出来上がりです。
緑色がレイアウトに彩りを加え、いいアクセントになってくれました。
終わりに
思いの外道路制作・併用軌道制作に文面を割いてしまったので、地面制作は次回紹介します!
道路関連と地面関連は同時進行で行ったので、今回の記事で既出の画像に地面の制作過程がかなり映り込んでいますが、きちんと最初から紹介するつもりです(笑)
それから、次回の記事では過去に制作したジオラマの紹介もする予定です。
ではまた次回お会いしましょう!
連載
・【連載】Nゲージ本格小型レイアウトに挑戦!《vol.3》(寄稿:九州大学鉄道研究同好会会員 けちゃっぷ)
・【連載】Nゲージ本格小型レイアウトに挑戦!《vol.2》(寄稿:九州大学鉄道研究同好会会員 けちゃっぷ)
・【連載】Nゲージ本格小型レイアウトに挑戦!《vol.1》(寄稿:九州大学鉄道研究同好会会員 けちゃっぷ)
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