JR東日本は、現在上越新幹線で運行中のE4系新幹線電車を、2018年度以降に車両更新を進める上で順次、後継車両への置換を進めると発表しました。

E4系新幹線電車の引退は、即ち、1985年に東海道・山陽新幹線に導入された100系新幹線電車に始まる”二階建て新幹線”の全廃を意味します。

上越新幹線で活躍中、オール2階建てE4系

先頭車両を含めたすべての車両が2階建てで構成される、オール2階建て新幹線車両E4系。

遡ること32年前。

1985年、東海道・山陽新幹線向けに、初代0系新幹線の後継車両として誕生したのが100系新幹線です。

東海道新幹線においては、それまでのサービスレベルを向上し、話題性を高めるために2階建て車両（ダブルデッカー車）を組み込むこととなります。

まさにこれが、新幹線史上初となる2階建て車両の登場です。

当時の2階建て車両の存在意義は、長時間にわたる乗車空間をより快適で明るくすることを目的としたもので、乗客の通り抜けのない2階客室には、グリーン席や食堂、1階席に普通車指定席、カフェテリアや個室を設置、直接的に座席数を増加させる目的ではありませんでした。

それから経ること23年、初代2階建て新幹線E1系導入後も増加する旅客需要に応えるべく登場したのがE4系です。

全車二階建て車両には”Multi Amenity eXpress”の各単語の頭文字・中間文字を用い、”MAX”という愛称がつけられ活躍しています。

全車両2階建てという大きな収容力により8両編成2本併結時の16両フル編成定員は1,634人。

高速鉄道車両としては世界最大級を誇ります。

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