新型新幹線試験車、N700S(試験車)まもなく新製?
JR東海は、平成29年度重点施策と関連設備投資に関するプレスにおいて、N700A新幹線の後継車であるN700S次世代営業車両のお話に触れました。
プレスリリースでは、N700S確認試験車を新製し、次期営業車に反映する新技術の最終確認を行います。
(JR東海ニュースリリースより)
N700S系、まずは試験車両から
N700系登場の2005年3月、日本車両・日立製作所・川崎重工によりZ0編成先行試作車が登場しました。
N700系においては、量産車が導入されるまでに走行試験、速度向上試験等を繰り返し量産車登場が2007年、運行開始までに2年を要しました。
今回は、N700Aの進化形としての形式となるので、量産化までは速いかもしれません。
次期新幹線電車N700S系
新形式は、N700系のシリーズ車種として”S”が付加されますが、その意味は最高の新幹線を意味する”Supreme”(スプリーム)に由来します。
主に上げられた特長の中で、特筆できるのはSiC素子の採用で、駆動システムの大幅な小型・軽量化を実現したこと。
それまで1両以上の単位でユニットとなっていた車両を1両にコンパクト化、車両の種別をそれまでの8種類から4種類まで最小化することができました。
これによる設計自由度の向上は、編成両数、編成出力等を最適化した車両を低コストで、素早く提供できるようになります。
確立されつつあるN700系新幹線の先頭形状は、側窓形状は従来型を継承しつつ、在来のN700Aに採用されている「エアロダブルウィング形」から新開発の「デュアルスプリームウィング形」へと進化。
標識灯については、引き続き検討を進めています。
0系新幹線以来、「新幹線の進化は完成に近づいた」と言われている今、N700系の進化と歴史にまた新しい1ページが刻まれようとしています。
台湾に次ぐ、JR東海新幹線の海外輸出も現実味を帯びてきた中、どのようなデビューを果たすのでしょうか。
(JR東海ニュースリリース:http://jr-central.co.jp/news/release/_pdf/000033457.pdf)
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