http://www.abukyu.co.jp/sp/2016/05/417.html
４１７系電車は、１９７８年に交直両用近郊型電車として登場。
寒冷地・山岳地などの地方路線に投入することを目的に開発されました。
事実上、４１５系の派生形式にあたります。

外観は、正面はこれまでの近郊型電車を踏襲しつつ、側面形状は、地方路線に数多く残るホーム高さの低い駅に対応するべくステップが設けられ、キハ４７気動車の形状と似ています。

また寒冷地での使用を主目的としたことから、スカートがより大型の形状の物へと変更されています。
とてもごつい印象ですよね(^O^)

ローカル客車列車を置き換え、電車主体の運用へと切り替えを進めるため、大量導入も視野に入れた車両でしたが国鉄の財政難により、結局は在来で余剰の発生していた急行型電車や５８１・５８３系電車を近郊用に改造した車両で後をまかなうにいたり、結局3両編成×５本の合計１５両のみの少数派に収まることとなってしまいました。

そんな４１７系、現役当時は、普通列車他、快速シティラビットでの運用など仙台地区を駆け巡っていましたが、２００７年～２００８年にかけて順次廃車が進められ、最も状態の良かったＫ－１編成のみが阿武隈急行へと譲渡・移籍されました。

阿武隈急行ではワンマン運用が主体ですが、４１７系改めＡ４１７系にはワンマン改造を施さなかったためラッシュ時のみの運用で、細々と活躍を続けていたのでした。

いよいよ登場から３８年。
阿武隈急行でも、とうとう5月28日をもって、引退が発表されてしまいました。

国鉄近郊型の「顔」がどんどん失われていく中、また一つ、名車が引退していきます(>_<)

最後の生き残りだった４１７系。
お疲れ様でした<m(__)m>