津山まなびの鉄道館では、本日23日から25日まで、旧津山扇形機関車庫の転車台(ターンテーブル)にDE50形ディーゼル機関車を設置し来場者を出迎えています。

 

また、転車台を用いた回転の実演を一日2回実施、過去の風景となった扇形機関庫の”昔の日常風景”を見られる特別な機会です。

 

貴重なイベント期間中、ぜひ足を向けてみてはいかがでしょう。

 

<不運の最強機関車…DE50ディーゼル機関車>

幹線用ディーゼル機関車として開発されたDD51形の保守的合理化と出力増強を目的として開発された1970年7月登場のディーゼル機関車、DE50形。

 

国鉄最強ディーゼル機関車であるDD51は、大出力であるが故、エンジンと変速機をそれぞれ2基ずつ搭載しており、整備保守・メンテナンスの面において二重の手間がかかっていました。

 

2エンジン構成であるDD51の後継に、1エンジン構成のコンパクトな高出力機を据えるべく、幹線・亜幹線で両立できる”万能機”として誕生したDE50形は、1機でV16気筒の2000馬力エンジンを搭載、単体の出力では「国内最強」のエンジンが載せられることとなりました。
それにもかかわらず、車体は1100馬力エンジンを2基搭載しているDD51よりコンパクト、さらにエンジン・変速機が1機ずつとなったことでDD51形と比較して14.0tも軽量化しています。

 

まさにバランスの取れた、高出力機、国鉄ディーゼル機関車の中でも”傑作”に値する車両だったと評せましょう。

 

ところが残念なことに、主力の活躍路線と目されていた亜幹線区間の急速な電化、新形式を導入することによる現場との折衝、国鉄本社の財政悪化などにより、改良型で安定したDD51が継続増備されることとなり、あえなく1両のみの製造で終了してしまった、大変不運な車両なのです。

 

意欲的な設計で登場したこの形式の車両形式が90番台ではなく50、車両番号が第1号車を示す「1」号なのは単なる試作車ではなく、その後の量産配備を見越して附番された「先行量産車」である証左でしょう。

 

国鉄最強のエンジンを搭載して登場したものの、時代の流れによりあえなく量産されることのなかった、”DE50″。

 

引退後、長らくの保管を経た後、2011年から「津山まなびの鉄道館」にある”旧津山扇形機関車庫”にて大切に保管されています。

 

なお、当館では、11月に塗装を塗り替えており、美しい国鉄色の輝きを放っています。

 

<イベント日時>

・日にち:12月23日・24日・25日

・時間:1回目12:00~ 2回目14:00~

 

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(津山まなびの鉄道館:http://tsuyamakan.jp/manabi/news/281223-25.pdf)

 

 

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もしも・・・DD51にトワイライト色、カシオペア色があったら・・・

 

 

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