先般、JR東日本 横浜支社が公開した、南武線 川崎~立川間で運用中の209系(ナハ53)編成引退発表。

 

JR東日本が開発した次世代型の新型車両としてデビューした同車、彼らの残した功績は、現在の最新型車両E235系にも脈々と受け継がれており、その貢献は多大なるものと申せましょう。

 

さて、今日は209系の中でも950番台、後のE231系900番台となるE231系”事実上の試作車”の”幅広車体”をベースとして製造された、209系500番台”京浜東北線仕様”をイラストでご紹介します。

 

 

中央総武緩行線から転出してきた500番台

209系。というと、首都圏で幅広く活躍しているJR東日本の通勤型車両として認知度の高い車両と言えます。

 

先代に当たる国鉄103系通勤型電車の置換と輸送力の増強を目的に1993年に登場、初回0番台が京浜東北線・根岸線、南武線へと導入されました。

 

未だ、209系と言えば「京浜東北線の電車だ」と思ってしまうのは、初回導入のインパクトが強かったからでしょうか。

 

その後、JR東日本は”通勤”と”近郊”両方の性格を持ち合わせた”一般型電車”の開発へと舵土を切りますが、この際、在来の103系電車に故障が頻発していたことから、後継車となるE231系登場までの間に”場つなぎ的存在として”制作したのが209系500番台です。

 

500番台は、中央総武緩行線103系を置き換えるために、1998年から制作した車両です。

 

後のE231系となる209系950番台に採用された裾絞りタイプの幅広車体を採用したスタイリッシュないで立ちで、当初より習志野電車区配置・中央総武緩行線で活躍を続けていました。

 

この頃、京浜東北線にあっては同線の”デジタルATC化”に伴って、運用中の車両を休ませながらの対応工事を進めることとなりました。

 

車両を休ませつつ、通常のダイヤで列車を運転するには、予備用の編成が必要となりますが、この際、同線に対して移籍してきたのが中央総武緩行線用の209系500番台だったのです。

 

黄色い帯を巻いていた中央総武緩行線用の500番台ですが、京浜東北線移籍の際にラインカラーである青帯に変更。

 

0番台が集う京浜東北線に、異色の500番台が登場したのです。

 

転落防止ほろとの相性が悪かったのか、時間がたつと青い帯が剥がれて元地の黄色帯が覗いていたのはご愛嬌。

 

合計で5編成という少数派でわずか2年にも満たない編成や最大で9年弱を過ごした500番台ですが、それらは後継のE233系に置き換わる形で順次引退、2009年に完全撤退しました。

 

 

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