JR四国では、平成29年4月から開幕する”四国デスティネーションキャンペーン”に合わせて グリーンの帯で登場当初の国鉄色風カラーを纏うキハ185系気動車を用いた、夜行急行うわじま・いよ号を運行します。

(JR四国ニュースリリースより)

 

JR四国発足1番列車、夜行急行”うわじま”

1987年4月1日。

 

日本国有鉄道が全国6つの地域旅客鉄道会社と全国の貨物列車を担う貨物鉄道1社に分割・民営化、これに伴い合計7つのJRが誕生しました。

 

民営化に伴っては、分割直後の混乱を避けるために全国規模でのダイヤ改正は避けられ、国鉄からJRへのスムーズな切り替えが行われました。

 

これは、分割民営化が決まった1986年11月のダイヤ改正時点で既に、地域に寄り添った時刻設定や新型車両が導入されるなど、顧客のニーズに沿ったものへと切り替わっていたからと言えます。

 

JRへの切り替えは、列車の運行も通常通り引き継がれて行われ、JR四国が誕生した1987年4月1日、まさにこの日、同社の1番列車として高松駅を0時50分に出発したのが”急行 うわじま”号なのです。

 

1番列車となった急行うわじま号には、普段用いられていたキハ58系急行型気動車ではなく、国鉄が最後の置き土産として四国地区に新製導入した新型の特急型気動車キハ185系を大抜擢。

 

前面愛称幕を貫通扉に備えた車両でしたが、四国で広く用いられていた”急行うわじま”円形ヘッドマークを掲出し、1番列車を華やかに飾りました。

 

今年、JR四国およびJRグループは発足30周年を迎えるにあたり、四国デスティネーションキャンペーンに合わせる形で、この1番列車を再現した列車を記念運行。

 

登場当初のグリーン帯を巻いた国鉄色風の車両を用い、急行うわじま・急行いよ号として夜の予讃線を駆け抜けます。

 

(JR四国ニュースリリース:http://www.jr-shikoku.co.jp/03_news/press/2017%2002%2027%2002.pdf)

 

※国鉄色としてのキハ185系は、登場後まもなくJR四国が発足し四国色へと変更されたため短い期間の活躍となりましたが、2000年代に入ってから、トロッコ列車の併結相手としてトロッコのカラーに合わせたグリーンの帯を纏うカラーバリエーションが登場しました。

 

これは一見国鉄色に見えましたが、実際はトロッコに合わせて登場した緑帯であり、正面窓まわりやライトケースまわりなど、真の国鉄色とは異なるため、復活国鉄色とはいえないようです。そのため、本記事ではこのカラーリングを”国鉄色風”と記載いたしました。

 

なお、ヘッドのイラストでご紹介しているキハ185系は登場当時の国鉄色を再現しています。

 

 

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